キャッシングの枠は借金であるとは分かりながらも、余裕があるとついつい借りてしまい、気が付くと大きな借金になってしまって返済の負担が大きくなることもあります。自分自身でセーブをしなければならないのですが、人間の欲の前ではどうにもならない部分もあるのも事実です。
借りてしまったものはしっかりと利息を付けて返していかなければならず、本来の目的とは外れた不必要な借金の場合には返済に対するモチベーションも上がりづらいものです。そこで、余計な借り入れをしてしまいそう、どうにも浪費癖がある方は、金融会社側へ限度額の減額を申請し、借りられる金額を小さくしてみると良いでしょう。
消費者金融などの金融会社は、本音としてはたくさん借りてもらいたいものです。いっぱい借りて多くの利息を払ってもらうのが商売ですので、当然です。しかし、それ以上に困るのが貸したお金が返ってこない場合で、返済が出来ると判断して限度額を設定したものの、結果的に利用者の返済能力を超えてしまって支払いが出来ないと、両者とも困ります。
そのため、金融会社側では限度額を小さくしてほしいとお願いする方に対しては、希望額や近い範囲まで枠を下げてもらえる場合があります。限度額の減額申請は、言わば「こんなに借りたら返せなくなりそう」とする利用者側の返済能力の提示でもありますので、貸し手側としても返済能力を超える可能性のある貸し付けに関しては、控えたいものなのです。
利息制限法の関係上、契約されている限度額によっては金利が変わる可能性があります。100万円以上となれば上限金利が15.0%、下回れば多くの消費者金融では18.0%や17.8%を上限金利としているため、仮に限度額を100万円から50万円まで下げるとなると、契約上の金利が変わってきます。
※ 詳しくは上限金利を確認するでご確認下さい。
もし金利が低い状態で契約をされているのであれば、減額をするよりも自分自身で何とかして使う金額をセーブして、なるべくなら低金利で借りるように心がけた方が、いざ返済となったときに負担が小さく済みます。
キャッシング枠の付いているクレジットカードも含め、何社ものカードを持っている場合、使う予定の無いものについては解約をするなり、キャッシング枠の利用停止とするなりの手続きをするのも良いでしょう。「いつか使うかもしれないから」と何社ものカードを用意しておくと、いざ「いつか」が来たときに一気に多重債務に陥る可能性があります。
緊急時の出費のために持っておくとするなら1枚、多くとも2枚のカードがあれば十分なはずで、何社ものカードを維持費がかからないからと持っておくのは、自らでリスクを高めてしまっているようなものです。
借り入れがあるとしても現在は適度に借りられている方も、あれこれとカードがあると借金もどんどんと増えてしまう場合があります。それこそ借りては返すを繰り返すことになりかねませんので、不要なカード、使っていない枠については解約や利用停止をしておくことをおすすめします。
強引なやり方となりますが、借金癖や浪費癖があって無駄なキャッシングを繰り返してしまう方は、信用情報機関へ貸し出し禁止として情報を登録する「貸付自粛制度」を利用する手もあります。各社とも審査の際には信用情報機関の登録情報を参照しますので、貸付自粛の情報があれば、キャッシングは利用出来ません。
もちろんデメリットもあり、もしキャッシングを利用したいとなっても正規に業者では借りることは出来ず、どうしても必要となっても貸付自粛制度の申し立てをしてから3ヶ月間は原則として撤回が出来ません。