十六銀行は岐阜県岐阜市に本店を構える、岐阜県最大の金融機関です。十六銀行では、取引内容に応じてポイントがたまる「J-Pointスタイル」を導入しています。取引を重ねるごとにポイントが蓄積され、貯まったポイントは商品やギフトカードはもちろん、他社のポイントプログラムへの移行も可能となっています。

他の銀行ではあまり見られないお得なサービスを提供する十六銀行では、個人向けのカードローンの提供も行っています。2つの異なる条件の商品があり、消費者金融金利よりも優れた上限金利の設定ともなっているので、それぞれの内容を簡単に見ておくと良いでしょう。

十六銀行のカードローンでまず見ておきたいのが、Q-LOANです。Q-LOANは対象者の幅広さが特徴となっており、他のカードローンでは20歳から65歳までを申し込み対象年齢としているところが多いですが、Q-LOANでは20歳から70歳まで申し込みが可能です。

正社員や公務員だけでない対象者の広さも魅力であり、パートやアルバイト、そして専業主婦の方もQ-LOANであれば利用可能です。最近では、消費者金融を中心に専業主婦カードローンの利用に厳しくなり、本人に収入を持たない方はお金が借りづらくなってきています。しかし、Q-LOANならば専業主婦の方でも申し込みが可能ですので、家計のやりくりに困ったときには助かります。

これは銀行ならではと言え、消費者金融では貸金業法による総量規制の関係で専業主婦の利用が難しくなってしまっています。大手のアルバイトやパートでも借りられるアコムやアイフル、プロミスであっても、本人に収入を持たないと利用は出来ません。

その点、銀行ならみずほ銀行が提供する女性向けカードローンのみずほMyWingやイオン銀行カードローンのように、専業主婦でも利用が出来る商品も多いのです。

返済に関しても十六銀行カードローンのQ-LOANは、他の銀行カードローンとは多少異なっています。返済方法は35日返済であり、返済日の翌日から数えて35日以内に約定返済金額を入金する方法をとっています。他の銀行カードローンでは、毎月決まった日を約定日としているのと比べると、ここが異なる点です。

返済金額に関しても多少の違いがあり、ミニマムペイメント方式を採用しています。借り入れ金額が10万円以下であれば毎回の返済金額は3,000円以上、20万円以下であれば6,000円以上、30万円以下であれば9,000円以上となっており、以降は借り入れ金額が10万円増えるごとに約定返済金額も3,000円ずつアップします。

返済期限も35日「以内」、返済金額も6,000円「以上」など、返済に関しては幅を持たせてあるのがQ-LOANの特徴と言えましょう。約定日の前まではお金があったのが、約定日の直前に別の支払いがあってお金がなくなったとなると、カードローンへの支払いが滞ってしまいます。しかし、Q-LOANなら35日以内であればいつでも返済可能なので、あるときにすぐにお金を返済できます。

借り入れや返済については、ATMによる利用が便利です。十六銀行のATMを使って利用をすれば、ATM利用手数料が一切かからないのは当然ですが、Q-LOANではそれに加えてセブン銀行のATMでも行えます。

Q-LOAN以外にもうひとつ、十六銀行にはカードローン「With」があります。申し込み対象者をQ-LOANと比較してみると、多少厳しいのが実情です。年齢は20歳から70歳までとQ-LOANと同じですが、パートやアルバイトの方、専業主婦の方はWithには申し込みができません。

申し込み対象が厳しいだけあり、融資条件はQ-LOANよりは概して良い傾向にあります。限度額はQ-LOANが10万円から300万円までに対して、Withは10万円から500万円までです。より多くのお金を借りたい方向けのカードローン、Withはそのような位置付けと言えます。

返済に関しても、Q-LOANとWithでは異なります。Q-LOANは35日ごとの返済で毎月決まった金額以上のお金をその日までに返済する方式でしたが、Withは毎月7日の返済で決まった金額をその日に支払う方式です。Q-LOANはどちらかというと消費者金融のような使い勝手なのに対して、Withは典型的な銀行カードローンの趣です。

また、十六銀行の住宅ローンを1年以上利用していて遅延がない、給与振込みが十六銀行指定であるか、J-Pointが90点以上である、この両方の条件を満たしたときに限り、金利が通常よりも2％お得になります。

ざっと特徴を見た通り、十六銀行には2種類のカードローンがあります。消費者金融のような利便性を求めるのであれば「Q-LOAN」を、十六銀行と頻繁に取引をしている人は「With」を使うと良いでしょう。

しかし、これはあくまでも一般論であり、実際にどちらのカードローンが適しているかは利用者次第です。最近では地域を問わずにネットで利用が出来る銀行のカードローンも増えてきており、場合によっては十六銀行のカードローン以外を選択した方が良いケースもあるでしょう。

より低金利で借りたいなら住信SBIネット銀行カードローン、口座開設も来店も不要で借りたいならオリックス銀行カードローンと、様々なカードローン商品も含めて比較をすると、より良い借り入れに繋がります。