オリックス銀行カードローンの貸し付け条件を見てみると、金利は年利で1.7%~17.8%となっており、単純に上限金利だけを見れば消費者金融大手のプロミスと変わりはありません。
銀行カードローンは低金利などと言われますが、金利が変わらないのであれば何のメリットも感じなくなってしまいます。しかし、それはあくまで貸し付け条件の上限金利の話であり、少額の限度額となればそれこそ変わらないような上限金利となってしまう場合もありますが、オリックス銀行カードローンの場合にはまとまった金額の融資に対して強い側面があります。
大きな融資枠の設定も想定された最高800万円の限度額が示すように、オリックス銀行カードローンは大きな貸し付け枠でこそ、金利の低さが目立つようになっているのです。
カードローンやキャッシングは限度額が上がると金利が下がります。上に挙げたプロミスにしても、100万円を超える融資枠となると上限金利は15.0%まで下がります。これは上限金利を確認するにも書いてある通りで、現在の利息制限法では100万円以上は15.0%を上限金利と定めているためです。
オリックス銀行カードローンでも同様に、100万円以上の限度額となると上限金利は下がります。100万円超150万円以下の限度額設定では金利は年利で6.0%~14.8%となり、限度額が100万円から150万円の間であれば、金利は下限である6.0%までなら審査の結果次第で下がる可能性があります。
150万円以上の限度額となれば更に金利は下がり、150万円超300万円以下なら年利5.0%~12.8%となっており、このあたりまで差し掛かると消費者金融とは金利差が開いていく一方となります。
消費者金融はなるべくなら金利を高く取りたいスタイルですが、100万円以上で上限金利が15.0%と定められている利息制限法には逆らえません。しかし、100万円以上なら仮に限度額が200万円でも300万円でも、金利は実質年率で15.0%までなら取っても良いため、フルに上限で設定とするのも珍しくはありません。
もっとも、消費者金融ではそのような大きな金額の限度額となるケース自体が稀ですので、実際にはせいぜい100万円から150万円が現実的な範囲での限度となります。
ぱっと見ただけでは金利が大して優れていないように見えるオリックス銀行カードローンも、しっかりと金利の仕組みを理解すれば、消費者金融よりも低金利で好条件であると分かるのです。
金利は限度額に応じて上限と下限が変わるオリックス銀行カードローンは、それぞれの限度額によってコースが定められています。
コース表を見ても分かる通り、限度額が上がると金利がどんどんと下がっていきます。オリックス銀行カードローンの性質を考えると、まとまった金額を希望する方も多いため、大きな限度額設定となればより低金利で、より低負担で借りられるのです。
100万円以上の限度額設定となってくれば金利の低さが目立ち、大きな金額をオリックス銀行カードローンを使う場合においても、借り入れ総額が100万円以上の場合の方が、金利の低下が期待出来るようになります。
オリックス銀行カードローンの金利は限度額で決まります。つまり、借りる予定は5万円や10万円だとしても、限度額が10万円の契約よりも、300万円で契約が出来るならその方が良いのです。
限度額で金利が決まるコースであるため、多くても10万円しか必要ないからと10万円の限度額で契約をし、借り入れを行うと、「100万円未満コース」となりますので、金利は年利12.0%~17.8%となります。下限では12.0%がありますが、10万円の枠ではほぼ上限金利が適用されてしまうため、17.8%で借りることとなってしまいます。
しかし、年収が多い方や信用情報がクリーンな方など、まとまった限度額が期待できそうな属性の方は、思い切って大きな枠での契約をしてみるのも一つの手です。もちろん大きな限度額だからと言って全てを借りる必要は一切無く、必要な分だけ借りれば良いのです。
上記の例で言えば5万円や10万円が必要ですので、300万円の限度額でも5万円や10万円だけを借りるのも、もちろんOKです。その際の金利は限度額によって決まっているため、300万円超であれば年利で4.5%~8.8%での借り入れとなります。
同じ5万円や10万円の借り入れであっても、限度額を大きく持っておけば適用される金利は下がるようになっており、より返済を楽に、支払うべき利息を抑えてカードローンが利用出来るのです。
限度額が大きくなってくると、「あとこれだけ使える」と思ってしまう瞬間があります。オリックス銀行カードローンで使用するカードは、全国のコンビニや銀行の提携ATMでいつでも便利に手数料無料で使えてしまうため、時として借金をしている感覚を失うのです。
提携ATMにカードを入れて操作をすれば、限度額の範囲内ならすぐにお金が借りられてしまうため、言ってみれば「銀行口座からお金を下ろしている」のと感覚としては違いはありません。
金利の引き下げのためには大きな限度額で契約をするのは良い方法なのですが、大きな限度額で借り入れ可能金額に余裕があると、ついつい無駄遣いをしてしまいがちになるのです。
本来必要だったお金以上に余計に借りてしまえば、結局は利息の負担も大きくなり、せっかくの低金利での融資も台無しとなります。単純に借りた金額に対しての金利による利息計算となるオリックス銀行カードローンでは、多くを借りればそれだけ返済時の利息金額も増えるのです。
金利を低く借りるなら大きな限度額とするのが良いのですが、無駄遣いをしてしまいがち、限度額があればどんどんと使ってしまう危険性があると自覚をしている方は、金利が高くなるとしてもあまり大きな枠は希望しない、契約をしない方が良いでしょう。