借りたお金をそのまま返せば良いだけなら楽なキャッシングですが、返済時には借りた元金分に加えて利息の支払いもしなければなりません。昔からキャッシングの支払いで困ってしまうのは「利息が考えていたよりも高かった」「返済の負担が大きくて収入に対して余裕が無い」というのがほとんどです。
誰もが申し込み前には金利を見ているはずであり、見ていなかったとしても契約をした際には借り入れ内容の確認でチェックをしているはずです。それでも「利息の負担が考えていたよりも高かった」となってしまうのは、金利を見ただけで返済のことを考えたつもりになってしまうためであり、実際の利息計算を知らずに借りてしまっているのです。
キャッシングの返済で困らないようにするためには、金利や返済期日の確認はもちろんですが、あわせて利息の計算についてもしっかりと理解をしておく必要があるのです。
当サイトの他頁にもたびたび登場しますが、キャッシングの利息計算は借り入れ残高、契約金利、利用日数に応じて算出されています。何れかが少なく小さくなれば利息もあわせて減るようになり、逆に何れかが高く大きくなれば支払うべき利息も増えてきます。
利息の計算式としては以下のようになり、金利は全て年利や年率での表記となっているため、借りていた日数の日割り計算とするために若干、面倒な算出方法となっています。
年単位となる金利を日割りとするため、うるう年の場合には上記の365(日)の部分が366(日)となります。ぱっと計算式を見ただけでは実際にどの程度の利息となるのかが分かりづらいものですので、具体的な数字を入れて利息を計算してみます。
上では分かりやすくするために段階的に借り入れ金額を少なくし、利用日数も短くして計算をしています。ざっと計算結果だけ見ても、意外と利息が高くないことが分かるかと思います。
しかし、これはあくまで少額を短期間の計画的な利用に留めた場合であり、仮にまとまった金額を一ヶ月まるまる借りているとすれば、利息は一気に跳ね上がります。
仮に50万円を17.8%の実質年率で30日間借りたとすれば、計算と利息は以下のようになります。
30日間の借り入れで7,000円以上もの利息を支払うことになってしまい、一括での返済が出来なければ分割での支払いとなるため、翌月には再び利息の支払いと元金の分割での返済を行わなければなりません。
翌月以降の利息については、前月に払った元金分を差し引いた残額からの利息計算となるため、若干ではあるものの、利息が少なくなります。
しかし、返しては借りてを繰り返すといつまで経っても元金が減っていきませんので、利息の負担もいつまで経っても少なくならず、毎月毎月、高い利息を支払い続けるような状態となってしまいます。
限度額があるとついつい借りてしまいがちなキャッシングも、まとまった金額の借金となれば上記のように利息の支払い金額も増えてしまいます。金融会社にとって利益となる利息は、利用者にとっては無駄でしかありません。
借り手側としては、出来ることなら利息の支払いは抑えてキャッシングを利用したいものですので、お金を借りる際にはなるべくなら必要最小限の額とし、借りる日数についてもなるべく少なく済むように、可能であれば一括で返せるような利用方法としておくと、利息の支払いで苦しむことも減るのではないでしょうか。