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ゴルフ会員権を担保にしてお金が借りられる場合がある

ゴルフの会員権には価値がある

ゴルフと言うと、「お金持ちのスポーツ」「紳士のスポーツ」の印象があり、なかなかハードルが高いものですが、最近では多くのゴルフ場でセルフプレーで平日数千円からプレーできるなど、ゴルフ場側もゴルフ人口の拡大に努めているといった印象です。

ところで、ゴルフ場でよく聞くのが「ゴルフ会員権」ですが、そもそもゴルフ会員権とは何なのでしょうか。まずは基本となる部分から見ていきましょう。

ゴルフ会員権とは何なのか

ゴルフ会員権の基本を知る

「ゴルフ会員権」とは、そのゴルフ場の会員となって、そのゴルフ場でプレーすることが出来る権利のことです。レンタルDVDの会員と似たようなシステムですが、微妙に異なる点もあります。

それは、レンタルDVDは会員にならないとDVDを借りることが出来ませんが、ゴルフ会員権の場合には会員権を持っていなくてもゴルフ場でプレーすることが出来る点です。

先に説明しました「セルフフレーで平日数千円からプレー可能」というのは、会員権を持っていない「ビジター」の人を対象とした料金です。会員権を持ってなくてもプレーが出来るのであれば、わざわざ高いお金を出してゴルフ会員権を購入するメリットはどこにあるのでしょうか。

ゴルフ会員権のメリット

ゴルフ会員権のメリットして挙げられるのは、まずはプレー料金が安いことでしょう。「セルフプレーで数千円からプレー可能」とするのはあくまでも平日しか行っていないサービスで、土日祝日はビジターの方は通常のプレー料金を支払わなければなりません。しかし、そのゴルフ場の会員権を持っている「メンバー」ならば、無料もしくは大幅な割引でプレーできますので、特に土日祝日には大きなメリットとなることでしょう。

予約が取りやすいこともメリットとして挙げられます。ゴルフ場が混雑する時期というのは大体決まっており、春や秋の休日と相場が決まっています。特に連休ともなれば多くのゴルファーがゴルフ場でプレーしようと予約を入れるものですが、メンバーならば優先的に予約を受け付けてくれます。本来はタブーな一人での予約も、メンバーならば何とかなる場合もあります。

また、ゴルフ場主催の競技会に参加できることも挙げなければなりません。ゴルフ場では、定期的に大会を開催しています。ゴルフ場によって「理事長杯」や「月例杯」と呼ばれるコンペが開催されているのです。通常のラウンドと比べてさらに緊張度が高まり、勝負をしている実感がわいてきますが、メンバーだけがこういったコンペに参加できるのです。

メンバーで、しかも腕に覚えのある人ならば、ハンディキャップがないクラブ選手権などに参加できます。そこで優勝すれば「クラチャン」(クラブチャンピオンの略)の栄誉を獲得することができ、まさにゴルファー冥利に尽きると言えるのです。

ゴルフ会員権は市場価値がある

そんなゴルフ会員権は通常、ゴルフ場から購入をするものですが、最近では市場での取引の対象ともなっています。ホームページなどでゴルフ会員権の売買を斡旋している業者もあり、全国各地のゴルフ場会員権の売買をしています。

株券や債権と同様に、金銭的価値も持っているゴルフ会員権ですので、業者によってはゴルフ会員権を担保にお金を貸してくれるところもあります。

ゴルフ会員権担保ローンの基本
ゴルフ会員権でお金を借りる

ゴルフ会員権の基本が分かったところで、ゴルフ会員権担保ローンの詳細やメリットについて見ていきます。

まず契約の対象ですが、会員権の名義が個人であろうと法人であろうとも融資をしてくれる業者が多いです。消費者金融の場合は個人しか融資してくれないところも多いので、法人で会員権を保有していて、事業性資金融資として運転資金やつなぎ資金が欲しい方にはもってこいでしょう。

ゴルフ会員権を担保にいくら融資してくれるかですが、これは会員権を発行しているゴルフ場によって変わります。日本や世界で名だたるコースを持っている名門ゴルフ場であれば、ゴルフ会員権を担保に1億円以上融資してくれる業者も珍しくはありません。しかし、そのあたりの普通のゴルフ場が発行したゴルフ会員権を担保にするのであれば、100万円くらいでしょう。

融資金額を決定するのは、ゴルフ場だけでなく現在の会員権の価値によるところも大きいです。近年、ゴルフ会員権の価値は下落しており、1,000万円で購入したゴルフ会員権も、現在の価値が500万円程度しかないケースもあります。通常は現在の価値の70%程度の金額を融資してくれますので、500万円の70%である350万円ほどは融資可能となります。

会員権を担保にしてお金を借りると、もちろん返済をしなければならないのですが、返済方式は比較的自由に設定できます。一括払いはもちろんのこと、分割払いや元利均等払い、自由返済方式を取っている業者もあります。金利は、借りた金額によって異なり、おおむね銀行のカードローンの金利と似ています。年利にして5%から15%といったところでしょう。

さすがに有担保ローンなだけあり、上限金利での借り入れが多くなる消費者金融金利と比べると、低金利となります。ただ、銀行のカードローンの中には住信SBIネット銀行カードローンのようにコース次第で低金利となるものもあるので、よく比較をする必要もあります。

ゴルフ会員権を担保にしてお金を借りる場合には、ゴルフ会員権はもちろんのこと、本人確認書類や印鑑証明書に実印などが必要となる場合があります。法人が借りる場合にはこれ以外に商業登記簿謄本と決算書が、個人が借りる場合には住民票と確定申告書が必要となる所が多いので、忘れずに準備をしておきましょう。

担保にお金を借りる際の注意点

ゴルフ会員権を担保にお金を借りる場合、会員権さえ出せばすぐにお金を借りられるわけではありません。お金を借りる際には、以下のような注意点があります。

まずは発行しているゴルフ場です。会員権を発行しているゴルフ場が閉鎖されていたりすると、もちろん担保としての価値は全くありません。特に、ゴルフ会員権は持っているが最近ゴルフをしていないので、会員権を有効活用しようと担保にしてお金を借りる人は注意です。

また、そもそも担保にできるかどうかも確認しておかなければならないでしょう。会員権を担保にすることは、第三者に担保を譲渡することでもありますので、規約に譲渡を一切認めない旨の記述があれば、ゴルフ会員権を担保にお金を借りることはできません。

仮に譲渡ができるとしても、どのような譲渡手続きを踏めばいいのかも確認しておかなければなりません。ゴルフ場によっては、譲渡手続きが非常に面倒くさいところもあります。

名義変更が面倒なのであれば、担保にしてお金を借りるよりもゴルフ会員権を売った方がシンプルです。車を担保にお金を借りる場合もそうなのですが、担保にお金を借りるよりは思い切って売ってしまった方が多くのお金が手に入りますので、必要に応じてゴルフ会員権担保ローンは使うようにしましょう。

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