みちのく銀行は、青森県青森市に本拠地を構える銀行で、青森県発祥の銀行としては青森銀行に次ぐ規模の銀行となります。「みちのく銀行」という名前は、1976年に合併して新体制となるのを契機に銀行名を募集した結果、誕生した名前です。

そんなみちのく銀行にはカードローンがあり、その名前を「トモカ」といいます。

みちのく銀行カードローン「トモカ」の最大の売りといえば、パートやアルバイト、専業主婦の方も利用することができる点です。

消費者金融では最近では専業主婦への貸し出しを厳しく制限しており、借りやすい消費者金融のイメージとは異なっています。一方で銀行のカードローンは、専業主婦に対しても比較的融資を行っています。

それは年収の3分の1以上借りられない「総量規制」が大きく関係しているからであり、収入がない専業主婦は配偶者の収入を当てにしなければならなく、その審査が消費者金融では結構厳しいものです。

しかし、銀行のカードローンはそもそも貸金業法で定める総量規制の対象外であり、配偶者の収入が安定していれば審査できるのです。

銀行のカードローンの中でも、みちのく銀行カードローン「トモカ」は、ホームページの商品概要の箇所に、「パート・アルバイトおよび専業主婦の方も対象となります」と明記してあります。しかも、「ただし、ご利用限度額10万円とさせていただきます」との記述もあるのです。

専業主婦への融資の審査に関しては、正直ブラックボックスな点も多い銀行のカードローンですが、専業主婦でも借りられますと明記してあるばかりか、10万円という限度額を明記しているのは、他のカードローンではなかなか見られません。

次なる「トモカ」の特徴、それは自動融資が可能ということです。返済の預金口座に口座振替の請求が来たとき、口座の預金残高が不足するケースがないとも限りません。そんなとき、利用限度額の範囲内で不足相当額を口座に入金してくれるサービスを「自動融資」といいます。

もちろんこれはカードローンから融資をしていますので、ただでというわけではなく、きちんと借りたお金は返済しなければなりません。しかし、口座の預金残高がマイナスになると自分の信用にキズがついてしまいますので、自動融資によってそれを回避できるのはいいことです。

また、「トモカ」では、自動融資の対象となる口座振替の請求を明文化しているのも珍しいことです。

ただしここで注意点があります。まず、「トモカ」で借りたお金の返済に対しては自動融資は使えません。もしこれが可能となってしまうと、際限なく自動融資が行われてしまい、借りた人は借金地獄になってしまいます。

また、対象となる口座は普通預金のみであり、定期預金や積立投信、インターネットバンキングの口座は対象となりません。

さらに、トモカ以外の融資の返済金に対して自動融資が行われるとき、場合によっては損をする可能性があります。トモカの金利は最高で14％なのですが、もし金利が年3％の教育ローンの返済に対して自動融資が実行されてしまうと、11％近い金利分は損をする計算となりますので、注意をしてください。

トモカの金利は先ほど少し触れましたが、上限金利は年14％ですが、下限金利は年4.9％です。限度額によって金利が決まるのは、他の銀行カードローンと大して変わりありません。

トモカでは限度額が7段階に設定されており、限度額が10万円であれば年14％、30万円であれば年12％、50万円と100万円であれば年10％となります。

ここからがトモカならではなのですが、限度額が200万円、300万円、そして500万円の場合には金利は年4.9％なのですが、これのみ変動金利なのです。金利変動は、みちのく銀行の短期プライムレートに連動する金利を基準として、その変動幅分を引き上げ、もしくは引き下げを行っていきます。

みちのく銀行最大の特徴はやはり、専業主婦でも融資を受けることが可能という点でしょう。しかし、融資を受けることができるのはみちのく銀行の店舗がある地域に住んでいるか勤務をしている人に限られており、現在のところは青森県をはじめ北海道、秋田県、岩手県そして宮城県のみとなっています。