釧路信用金庫は、1925年に設立された金融機関で、釧路市や帯広市、川上郡等、北海道の東部を営業区域としています。経営の健全性を示す数値である自己資本比率は、2012年3月時点で13.77％と安定した状況にあります。

この釧路信用金庫が独自に提供しているカードローンが、株式会社セディナが保証するエールです。融資金額が10万円、30万円、50万円と3種類が用意されており、金利は年14.5％です。事業性資金以外であれば、自由に利用できます。

釧路信用金庫カードローンのエールは、釧路信用金庫の営業区域内に住民登録している満20歳以上65歳未満を対象とした商品です。

通常の信用金庫の商品の場合は、営業区域内に居住、または勤務している人を条件としているケースが一般的であるのに対して、エールの場合は住民登録していなければ利用できません。借り入れ後に営業区域外に転出した場合は、全額返済を求められます。この点が、一般的な商品と異なるエールの特徴です。

また、他の条件についても明確にしています。エールの保証会社のセディナは、三井住友フィナンシャルグループのクレジットカード及び信販事業を担っています。このために、審査では信用情報機関が管理しているクレジットヒストリーが重視されるのですが、遅延や債務整理等のネガティブ情報が登録されている場合は、利用できないと明文化されています。

また、釧路信用金庫との取引においても、不渡りや延滞事故等の不良な情報がある場合は対象からは外されてしまいます。つまり、エールは金融機関全般の利用履歴が問われる商品と言えます。

ただし、パートタイムやアルバイト、専業主婦や個人事業主も利用可能としており、属性において厳格な条件が求められるわけではありません。利用条件を明確にしていますが、厳しいハードルが設定されているわけではありません。それは、金利からも推測できます。

エールの金利は14.5％であり、信用金庫が提供している最高限度額が50万円の個人向け商品としては、かなり高い数字です。金利が高いほど審査の難易度は低くなるのが一般的であり、希望に合った対応を期待できます。

金利が高めの小口の商品と言えば、消費者金融が提供している個人向けキャッシングや、同じく金融機関であればセブン銀行カードローンが代表的です。エールは、これと似た内容であり、短期的な利用に向いています。金利が高い上に融資額が多くないので、利用者にとっては厳しい条件が設定されています。その代わりとして用意されているのが、結果が短時間で判明するシンプルなスピード審査です。

エールは、担保や保証人は不要であり、インターネットから仮審査に申し込めます。利用期間は3年間で、原則自動的に更新されます。融資形式は、全国の信用金庫での入金と銀行、信用組合、農協、労働金庫等の提携金融機関のATMで出金できる専用カードの発行による当座貸越形式です。

エールが小口の商品であるのに対して、融資限度額が最高で300万円まで用意されているのが、しんきんきゃっする300です。しんきんきゃっするは、全国の信用金庫が取り扱っている共通のブランドですが、限度額には違いがあります。釧路信用金庫が提供している商品は、大型のカードローンです。

こちらの商品は、営業区域に居住または勤務している満20歳以上65歳以下の安定継続して収入を得ている人を対象としており、50万円までであれば69歳までのパートタイムやアルバイト以外の定期収入を得ている配偶者を持つ専業主婦も利用できます。

金利は、50万円以上100万円以下は年14.5％、110万円以上200万円以下は年12.0％、210万円以上300万円以下は年9.8％です。大きな金額を利用するほど金利は低くなるので、長期的な計画で使用できる内容です。

しんきんきゃっする300も、釧路信用金庫の公式サイトから24時間365日審査に申込めます。審査結果は、最短で即日回答が期待できるので、大型の商品でありながらスピードも兼ね備えた内容です。

希望額が200万円を超える場合は源泉徴収票や給与明細書等の所得証明書類が必要となりますが、それ以外であれば運転免許証や健康保険証等の本人確認書類書1点のみでの申し込みが可能であり、準備に時間を取られる心配はありません。

しんきんきゃっする300は、審査において融資限度額が決定されるシステムです。ただし、契約途中での増額も可能であり、公式サイトでは増額仮審査申し込みも用意されています。大きな金額を利用するために求められるのは、ルールを守っての継続的な利用です。