関東信販では個人向けのキャッシングローンとしてフリーローンと小額ローンの二つと、教育資金に使う教育ローンの計三つの商品があります。どの商品にしても申し込みはネットで行えるようになっており、来店不要での手続きが可能です。
関東と入っているために関東地方の方のみの利用に限定されると考えられがちですが、関東信販のキャッシングは日本全国で、利用条件を満たす方であれば申し込みも借り入れも可能です。また、信販とはなっていますがクレジットカードを発行する信販会社とは異なり、カードを発行しないキャッシングローンとなっています。
大手のアコムなどのようにカードが発行されてATMで借りる、限度額内で繰り返しの利用ができるタイプとは異なるため、利用にあたっては注意が必要となります。
関東信販のローンは借り入れは一度きりとなり、枠内で追加で自由に借りることはできません。借りたあとは返済を進めるだけとなり、カードローンとは使い方が異なります。
そのため、申し込みの方法も異なる部分があります。新規融資の申し込みに関してはネットで申し込みをし、必要書類のFAX送付、契約書類の郵送などと特に変わった内容ではありませんが、再び関東信販からお金を借りたい場合、追加で借りたい場合には再度申し込みをしなければなりません。
カードローンであれば限度額内なら再申し込み不要で繰り返し借りられますが、関東信販においてはフリーローンも小額ローンも追加、または再融資時には申し込みをし、審査を受けなければならないのです。
様々な広い用途で借りられる関東信販のフリーローンと小額ローンは、それぞれで利用枠も適用される金利も異なります。大きな金額を借りられるのはフリーローンですが、それでも融資額は最大でも99万円と大手のプロミスやアイフルの最高500万円と比べれば遥かに少ないです。
関東信販の小額ローンに関しては文字通りさらに少なく、融資額は最大でも99,000円までとなります。最も少ない金額で3万円となっており、審査基準からして大手での利用が難しい方に向けられた商品と言えるでしょう。
それぞれの金利を見てみるとフリーローンは年16.98%、小額ローンは年19.98%となります。フリーローンであれば消費者金融金利一覧で見ても比較的優れた水準となりますが、小額ローンの年19.98%では大手人気消費者金融の上限金利と比べると高くなります。
年19.98%は中堅消費者金融の中でも高い金利となり、有名どころのように金利を下げるといったこともできないため、小額ローンでは不利な条件での借り入れとなってしまいます。
しかし、金利が高い分だけ利用はしやすく、安定した収入をお持ちの最低限の利用条件を満たす方であれば、関東信販の小額ローンであれば借りられる可能性があります。専業主婦や未成年の学生の方などはさすがに借りられませんが、アルバイトやパートでも自身で収入を得ていれば借り入れの期待が持てます。
利用条件を満たしていれば大手消費者金融や銀行カードローンの審査では厳しい方でも借りられる可能性がある関東信販は、そもそもの利用条件が若干ながら厳しくなっています。
年齢を見ると20歳~59歳と上限年齢が低くなっており、消費者金融だけでなく銀行を含めても厳しい水準と言えます。メガバンクの三井住友銀行カードローンが満20歳以上69歳以下、みずほ銀行カードローンが満20歳以上66歳未満、三菱UFJ銀行バンクイックでさえ満20歳以上65歳未満となっているので、いかに関東信販の年齢条件が厳しいかが分かります。
また、必要条件に関しても注意が必要です。社会保険証を持たないと関東信販の申し込みは行えず、国民健康保険の方では利用条件を満たせません。アルバイトやパートでも社会保険に加入していれば条件は満たせますが、国保の場合にはNGとなってしまいます。
社会保険の加入者に申し込みを限定するキャッシングは多くなく、銀行を見てもあまり聞きません。ネット銀行のソニー銀行カードローンでも、地方銀行の横浜銀行や北洋銀行、北陸銀行などのカードローンを見ても国保はNGとなるところは見当たりません。
商品内容の割には利用条件の厳しさが気になるのが関東信販ですが、社会保険に加入している方であればハードルも下がりますので、しっかりと確認をした上で借り入れの検討をしてみると良いでしょう。
大手では審査に通過ができるかわからない、過去に過払い金請求をしていて審査基準を満たせない可能性があるなどの方に中堅消費者金融は人気ですが、中堅どころの中でも消費者金融にはそれぞれ違いがあります。
関東信販は上にも挙げたように中堅の中でも利用条件が厳しく、他の消費者金融と比べると申し込み自体ができない場合も少なくありません。いくら審査基準が大手とは異なるとは言っても、申し込みができないのは意味がないのです。
アルバイトやパートで保険が国保の方、自身で安定した収入があっても59歳を超える年齢の方などは、関東信販ではなく他の中堅消費者金融に注目をしてみるのも良いです。また、関東信販のように一度きりの借り入れではなく、大手と同じように限度額内での繰り返しの借り入れや増額に期待を持ちたい方も、別の中堅消費者金融も見ておくべきです。
中でも見ておきたいのは、スルガ銀行グループの中堅消費者金融ダイレクトワンでしょう。ダイレクトワンは大手とは異なる審査基準で手続きが進められ、カードローンとなるために限度額内での繰り返しの借り入れも可能です。
上限金利は20.0%と大手と比べると高いですが、関東信販の小額ローンと比べれば大差なく、ほぼ変わらない金利で高い利便性の借り入れが利用できるのは大きな利点となります。
ダイレクトワンであれば国保の方でも、自身に安定した収入があれば20歳から69歳の年齢の範囲内で申し込みができますので、関東信販の利用条件が満たせないとしても安心です。
関東信販では返済に困った際に、電話での相談に乗ってくれるようになっています。返済期日に間に合いそうもない、支払い金額が足りないなどの場合には、そのままにしておくのではなく事前にしっかりと連絡を入れておくとトラブルになりにくいです。
ただ、相談に乗ってくれるとは言っても何もペナルティなく返済を待ってくれるわけではありません。返済が遅れれば遅れた日数分の高い遅延損害金の余計な利息が発生し、返済の負担がさらに増してしまいます。また、大幅に返済が遅れれば信用情報にネガティブな記載がされ、今後の他社での審査にも悪影響を及ぼします。
中堅の消費者金融は返済に対しては大手よりも厳しいとされているため、いくら相談に乗ってくれるとは言ってもなるべくなら返済は遅れるべきではありません。しっかりとした返済の計画の下で借りられるよう、返済シミュレーションも駆使してキャッシングの利用を進めてください。